本日はコンサート評です。
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2017.12.17 日曜日 徳永英明コンサートツアー2017 高松公演、香川県県民ホール大ホール、全席指定S席前売り 7800円、十五時十五分開場、十六時開演。
このコンサートを知ったのは会社帰りの車の中。
いつも聞いているカーラジオから流れてきたCMでのことだった。
近く、チケットの一般発売がなされるというCMだったかな。
それがなんとなく耳の奥に残っていたのである。
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筆者のブログをよくご覧になる方なら分かると思うけど、基本的に筆者の行くコンサートはクラシック系か、さもなくば近場で催されるホールの自主公演というのがほとんどである。
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今回のように完全に商業ベースの公演で、高松開催、しかもチケット発売元がデュークさんというのは初めてかと思う。
今までこの手の公演に手を出してこなかったのは、大体チケットが取れないか、たとえ取れたとしてもあまりいい席ではないというのがほとんどで、それで食指が動かなかったのである。
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でも今回のこの公演に関してはそんな小難しいことは考えず、ただ単に面白そうという理由だけで手を出した。
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一般発売の初日の日に会社から帰ってきてパソコンを開くとまだチケットは売り切れずに残っていた。
どうしようかと少しは迷ったものの、乗りかかった船、ええいままよと勢いで申し込んだ。
で、一ヶ月くらい経ってからチケットが送られてきたのだが、見ると席は三階席となっている。
やっぱり甘いもんじゃなかったな。
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でも歌舞伎なら、通は三階席で観るのだそうで。
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という訳で今回は通人気取りで三階席を楽しんでみようじゃありませんか、と。
当日は寒い日だった。
十一時五十九分発の電車で高松へ。
駅に着いてからは、まだしばらく時間があるので、高松駅前のホテルクレメントの喫茶で時間を潰したり、それから三越を回ったりして、三時半前に会場入り。
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中は、グッズの販売なんかでかなりにぎやか。
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すでに大勢の人が会場内にいる。
客層は若い人から中高年まで幅広い。
思っていたより年配の人の数が多いのに驚く。
開演までまだ間があったので、ホールの喫茶でオレンジジュースを飲む。
ここの三階席は初めて入るのだが、入ってみると会場内のかなり高い位置に座席があって、目的の座席まで階段を下りているとなんだかくらくらするような感じに襲われる。
高所恐怖症の人は要注意かもしれない。
でも何だか面白い。
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定刻より五分遅れてコンサート開始。
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最初は録音だろうか、舞台上に大きなスクリーンがあって、過去のライプ映像の総集編みたいなのが音楽に合わせて流れてくる。
これから始まるライブにいやが応でも期待が高まるような仕掛け。
そして曲が終わりそのスクリーンが上がるといよいよライブ開始。
シンプルな構成の舞台中央に一人すっくと立って、バンド五人を従えて歌う様は文句なしにかっこいい。
一曲目は中島みゆきさんの名曲「時代」。
飾り気のない伴奏で、まるでソルフェージュのように歌う。
いいねえ。
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それからしばらくはゆったりとした曲調の曲を中心に。
いずれも大人の愛の複雑な心模様を歌った曲で、しっとりと聞かせてくれる。
なんだか不器用で上手く回っていかない恋のもやもや感が切なく身に沁みる。
そんな歌を歌う徳永さんの声は、時折見せる高音で、木々の間のこずえの空いた所から、ふっと吹いてくるそよ風のような印象をもたらす。
歌うのではなく、背景の音にそっと声を載せて行くような。
が、これはまだ料理で言えば前菜なのである。
本番はこれから。
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その後、すこし盛り上がるような曲を一つやって、あの名曲「レイニーブルー」がやって来る。
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実はこの曲、筆者が今日一番聞きたかった曲。
最近、テレビで聴いて、なんてかっこいい曲なんだろうと。
自分でもカラオケなんかで歌ってみたいなと。
でも最初のAメロのところがなんとなく記憶が怪しいので、生で一緒に聞いてちゃんと覚えて帰りたいなと。
そんなことはともかく、この曲で会場は一盛り上がり。
特に曲の最後の畳み掛けてくる部分では完全に針が振り切れて、スイッチが入った状態に。
来たぞ、来たぞ。
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続いて、ドリカムの「やさしいキスをして」、そして名曲「最後の言い訳」。
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ここら辺りで会場は全開、徳永ワールドの深い闇にまっ逆さまに。
でも「最後の言い訳」、歌詞がいいじゃないか。
「いちばん近くにいても いちばん分かりあえない こんなに愛した僕の 全てが言い訳になる」
痺れるねえ。
これが歌ってもんですよ。
バックバンドの音も最高潮に。
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ところで、筆者は勝手にこのコンサート、前半と後半に分かれているものとばかり思っていたのだが、どうやら途中休憩はなしに最後まで二時間ぶっ続けでやるみたいである。
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そして何より驚いたのが、最初の一時間くらいは喋りが全くなしの歌のみの構成だったこと。
ある意味、潔い。
まあ、後半部ではかなり喋ってくれましたけど。
でも前半の歌のみのステージングもあれはあれで味があった。
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その後も、ギンギンに燃えるような曲で会場を温めたかと思うと、あの名曲「壊れかけのラジオ」では会場一体となっての合唱。
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特に「壊れかけのラジオ」、この曲は徳永さんも相当歌い込んでいるのだろう。
抜群に上手い歌唱だった。
録音で聞く端正な歌声の徳永さんもいいけど、やっぱりライブとなると声量と迫力が違う。
熱が入ってきた時にでる独特の強い声はまた格別の味わいがある。
やっぱりプロって凄いな。
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そしてコンサートは大団円へと進む。
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アンコールは一曲で、これも歌詞が印象的な曲だった。
曰く、失敗してもいい、自信なんかなくてもいい、ありのままの自分で無理して変わらなくてもいい、と。
そんな歌詞が何だか胸に刺さってきた。
そのあと、再びスクリーンが登場して録音の曲を一曲流してライブは終了。
本物の歌と音楽に出会えた大満足の二時間でした。
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安全運行に務めてくれたJRの皆さんに感謝。
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美味しい喫茶のクレメント高松に感謝。
最高のライブを届けてくれた徳永さんに感謝。
並びにコンサートのバックアップメンバー、バンドの皆さんに感謝。
そのコンサートを滞りなく進めてくれた会場関係者の皆さんに感謝。
チケットを売ってくれたデュークさんに感謝。
高松の皆さんに感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。
本年度の連載はこれで終了です。
次は年明け一月七日前後を予定しております。
今年も一年本当にありがとうございました。
来年もまたよろしくおねがいします。
では皆さんよいお年を。