本日は競馬観戦記です。
ちょうど季節外れの台風が九州、四国南沖を東進していたこの日。
山にも行けず、釣りにも行けず一人家で悶々とするのかと落ち込んでいたこの日。
そうだ競馬があるじゃないかと思い直して、やってきました場外馬券売り場。
今回は台風のさなかということもあり、鉄道だとダイヤの乱れもあるかもと思って車で行くことにした。
しかし久しぶりだなあ、車でウインズに乗り込むのは。
高松まで車を飛ばして、昼食は高松御厩町国道十一号線沿いにあるイタリアンレストランDEARで。
十一時開店なので一番乗りだった。
メニューは色々ある。
ウリはパスタとステーキらしい。
今回はパスタを頼む。
ガッツリナポリタンとガーリックトーストを。
昔のジャズメンや映画の白黒のブロマイドみたいなやつとか。
なかなかいい感じの店である。
十二、三分くらい待ったかな。
お料理が運ばれてくる。
なんと熱い鉄板の上で出来立ての料理が湯気を立ててジュージューいっているではないか。
美味しそうだし、何よりボリュームが満点。
付け合せはパンじゃなくサラダにしておけばよかったか。
スパゲティーナポリタンに鶏のから揚げ。
ナポリタンは昔ながらの喫茶店風ののびのびの麺のやつではなく、アルデンテに茹で上げられた現代風のナポリタン。
麺の具の厚切りベーコンがいい味を出している。
間違いのない美味しさのパスタ。
鶏のから揚げは少し凝ったつくりで、衣に大きなパン粉か何かだろうか、薄切りのアーモンド状のものがくっついている。
そしてガーリックトーストは見た目に反して柔らかくてジューシー。
これもとても美味しい。
景気付けの昼食。
今日はとても良い一日になりそうだ。
その後、再び車に乗り込んで一路ウインズ高松へ。
着いたのは十二時過ぎ。
いつもと比べるとかなり早い時間の入り。
ので、時間潰しのためブログ用の写真を撮ったり。
メイン十一レースまで都合六つのレースでの勝負。
さてどうなりますことやら。
予想紙は毎度お馴染み競馬ブック。
頼みますよ。
今回はコンピューターが無作為に選んだという天皇賞の馬券を売っているおみくじ馬券というのを買ってみた。
500円で三連複が五点入っている。
面白い。
しかし今回はどうも調子がもう一つのようで。
惜しい馬券が続く。
予想は近いところまで行っているのだが取りきれない。
所詮はアソピと普段は分かったようなことを言っている私だけど、やっぱり負けが込むとなんだか怪しい雰囲気になってくる。
鉄火場特有の得体のしれない魑魅魍魎感に思わず呑み込まれそうになる。
そしてちょっぴりへこむのだ。
甘いものとコーヒーを頂いて少し気分を変えてみる。
だが願いもかなわず五連敗。
ああ。
今日は台風ということもあって東京競馬場の馬場状態はかなり悪い。
水が芝生の表面までせり出ていて、ほとんど芝の体をなしていない。
おそらくはこの極端な道悪のせいだろう。
荒れた馬券が続く。
筆者はあまりこういう天気の日に来たことがないので、予想が当たらないのである。
改めて競馬の奥深さを知る日だ。
本日のメイン、天皇賞秋。
なんといっても注目は、年内一杯で引退表明をしたキタサンブラック。
この馬が勝つかどうかがこのレースの焦点となっている。
その四枠七番、キタサンブラック、パドックで見る限り隙はなさそう。
だが、今日の東京競馬場、史上まれにみる道悪で本命が来ないレースもここまで頻繁にあった。
問題はそこら辺りのところである。
この馬場でもいつも通り走れるかどうか。
それともう一つ、キタサンブラックは春の天皇賞も勝っているらしいのでここで勝つと天皇賞を春秋制覇ということになるのだが、聞くとろこによればこれはけっこう難しい記録らしく、その辺りもなかなかに微妙なところではある。
だけどこの馬、すでに今年前半の宝塚記念を勝っているという。
G1連覇というのはなかなかに難しいことを勘案するとなると。
しかし連絡みなら十分にあるか。
二枠四番、リアルスティール。
海外の大レースなどを勝ったりして、今年秋の毎日王冠でも勝っているそう。
ただ、いかんせん、国内G1では未勝利らしく。
でも天皇賞って意外とこういうのが来るんだよな。
実力はあるけどイマイチ地味で実績がないっていうやつ。
そういう意味では要注意か。
他方、扱いが難しいなと感じるのが五枠七番、ソウルスターリング。
三才牝馬だ。
牝馬でこういう男馬主体の大レースで勝つというのは、よほどの名牝というイメージがあるが。
この馬がそうなのかどうか。
ただ馬の調子自体はかなりいいらしい。
そして三才牝馬ということもあり、斤量は他の馬に比べてマイナス四㎏。
あはは、ほんと微妙なとこだよな。
実績はそれほどでもないが、叩き良化型で今かなり調子がいいらしい。
あとは、筆者の後ろで喋っていたおじさんから立ち聞きした情報で、三枠六番のディサイファ。
とにかく道悪に強いらしい。
だけど八歳で無印の馬だよ。
これ買うのは相当勇気いるよなあ。
でも当たったらデカい。
道悪に強いサトノクラウンと国内G1初制覇を狙うリアルスティールでまずは1-2を。
あとはやはりキタサンを頭に、リアルスティールとソウルスターリングを買って、2-4、4-5。
この三点でどうだ。
あんまり自信ないけど。
十五時四十分、レース開始。
続いて一枠一番、サクラアンブルールがそれに続く。
一番人気のキタサンブラックは少し出遅れて、中団からの競馬となる。
一方、一枠二番、サトノクラウンは好位につけている。
そのまま各馬一団となって四角を回って長い東京の直線へと入る。
ここから熾烈な叩き合いが始まる。
内からはサトノクラウン、外からはキタサンブラック。
ラスト一ハロンはこの二頭の追い比べ。
馬体三分の一ほどサトノクラウンの前を行って、必死にすがるサトノクラウンを抜かせずに押さえきった。
堂々たる王者の走り。
鞍上の武さんもスタートの出遅れは完全なミスだったが、それがかえってよかったのか。
やるべきことが決まって腹をくくることができたのだろう。
三角、四角を上手く回って、外からきれいに追い込んできた。
計算違いを上手に利用してカバーするベテランらしい好騎乗だったと思う。
惜しくも外してしまったけど、まあ次に期待ですね。
半年後、来年春にリベンジだ。
でも今日は荒れた馬場での予想の難しさという点で、非常に勉強になった一日だった。
予想の難しさ楽しさを改めて知り、味わえた一日。
おめでとうキタサンブラック。
レースを終えて外に出てみると、台風一過の空が広がっていた。
ありがとう、みんな、そして馬たち。
最高レースを見せてくれたJRAの皆さんに感謝。
調教師の先生、騎手の皆さん、厩務員の皆さんに感謝。
そして主役の馬たちにも、ありがとうを。
楽しい一日を過ごさせてもらった高松場外馬券売り場の皆さんに感謝。
掃除のおじさんおばさん、警備のおじさんたちありがとう。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。