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Channel: 文芸 多度津 弘濱書院
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競馬G1 チャンピオンズカップ

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本日は競馬です。

イメージ 12016.12.4、日曜日、「競馬G1 チャンピオンズカップ、中京競馬場、ダート1800m 左回り、三歳以上オープン、定量戦」
まずは電車で高松へ。
十時一分発の普通電車。
高松行きの列車で、各駅停車に乗るのは久しぶりのこと。

天気は曇り時々晴れといった感じ。
しかし予報では昼ごろから雨となっている。
ので、折り畳みの傘を持ってきた。

イメージ 2高松には十時四十五分に着く。
ちょっとチケットを買う予定があったので、とりあえず県民ホールまで歩いて行って用を足す。
帰ってくると十一時十五分頃。
今日の昼食は久々の高松駅前「庄や」で。
ここは開店が十一時半からなので、駅前のスーパーなんかに入ったりして時間を潰す。

以前は競馬の時によく訪れていたお店だが、ここ何年かはずっと日曜休みとなっていたので、利用したくてもできなかった。
イメージ 3ところが、つい最近のこと、高松に来た時にふと目をやると日曜も営業と書いてあるではないか。
という訳で今回の訪問と相成った次第。

開店前だが、すでに人が並んでいる。
十一時半過ぎ、店に入ると早速注文。
「刺身がうまい定食」、1250円を。
十分ほど待つと運ばれてくる。

イメージ 4豪華。
八点盛りか九点盛りか。
ちょっとした割烹なんかで注文すると2000円は取られそうな内容。
まずたこから行ってみる。
ぷりぷりとして弾力がある。
旨い。

次にいか。
こちらはうって変わって、ねっとりと舌に絡みつくような濃厚な味が楽しめる。
イメージ 5そこから始まる味の饗宴は、えびの甘さにたいのコリコリ、トロリとしたサーモンにはまちの適度な脂っ気と盛りだくさん。
特にはまちの刺身は筆者の大好物。
最後まで残しておいて味わって食べました。
付け合せの味噌汁も美味しく、しらすご飯も気が利いている。

ちょっと贅沢な昼御飯。
おいしく頂きました。
昼食を済ませて外に出るとすでに雨が降り出している。
十二時二十五分発のウインズ高松行き無料送迎バスに乗る。

イメージ 6場外馬券売り場には十二時五十分過ぎに着く。
今日はメインのG1レースが中京での開催なので、中京のレースを買うことに。
予想紙は毎度お馴染み競馬ブック。
なんとなく信頼しているのである、ブックのことは。

六レースはすでに終わっていたので次の七レースから買うことに。
メインの十一レースまで都合五レースでの勝負。
さてどうなりますことやら。

イメージ 7馬券売り場のテレビでパドックなんかを見ていると、中京の方はまだ天気がいいようだ。
と思っていたら、いきなり初戦からヒット。
幸先がいいではないですか。
安い配当ですけど。
万歳。

でもつくづく思うのは競馬というのは物を見る訓練なのだなということ。
例えば、新聞の予想や人の意見などに影響されて、つい色眼鏡でレースや馬を見てしまう。
イメージ 8これって人間である以上、どうしても避けられないことなのだ。
何故なら人は目だけで物を見るのではなく脳でも見るのだから。

平澤興先生の本に書いてあったのだが、専門の解剖学の勉強のためスイスに留学していた先生が、神経の実物モデルを模写するのに、神経細胞の専門書を片手にスケッチしていたら、担当の教授から「君はなにも見ていない」と叱られたそう。
なぜ叱られたか。
おそらく若き日の平澤先生は知らず知らずのうちに本からの情報を実物より優先してしまっていたからであろう。

イメージ 9実は本に書かれていることと言うのは、それまでに「分かった」ことだけした書かれていない。
現実にはその数倍、未だ「分かっていない」ことが現物の中には潜んでいるのである。
本ではない生の現実にはそういうものがふんだんに入っている。
若き日の平澤先生はそこを見ていないとズバリ指摘された訳である。

競馬も同じではなかろうか。
穴が開くほど馬柱を眺めていても、実際には馬そのものを少しも見ていないというのはよくある話で。
イメージ 10特に穴馬が入った時などそのことを痛感させられる。
そんな奥の深さこそ、筆者が競馬を愛する理由の一つである。
結局、何も分かっていなかったということが「分かる」のが競馬というものなのだと思う。

と思っていたら、また当たった。
どうしたんだろう、今日は。
何だか調子がいいぞ。
あはは。
相変わらず配当は低いけど。

イメージ 11結局、筆者としては初めてとなる三連勝を記録して、続くレースで一つ落としたところでメインの十一レースを迎えることに。
ついにやってきましたよ、今日の本番。

このレース、とにかく二枠二番のアウォーディーがすごいらしい。
ここまで七連勝とかでバリバリの本命印。
逆にここで落とす可能性もありとも言える調子の良さ、いや良過ぎというところか。
パドックでは少しうるさいところを見せていたのが気になったが。
が、馬体の出来自体はそんなに悪くもないように見えた。

イメージ 12それでは、気になる馬をざっと見ていくことに。
三枠四番、アスカノロマンは中京ダートコース左回りで二戦二勝。
コース適性があるそうで無印だが、一発があるか。

五枠九番、ノンコノユメはブック対抗印。
前走のビデオなんかを見るとなんか鈍くさそうなレース運びでいまいちの印象だったが、今日パドックで見ると凄く良く見える。
ここは素直に従っておくべきか。

イメージ 13調教の出来が良かったと評判なのが、七枠十二番のゴールドドリーム。
そして最後、パドックで筆者の目に最も良く見えたのが八枠十五番、モーニン。
あと気になるところとしては六枠十一番のコパノリッキーあたりだが、しかしこの馬には筆者はあまり惹かれなかった。

さあ、ここから三点に絞らなければならない。
色々迷ったのだが、軸はやっぱりアウォーディーにする。
騎手も武豊さんで信頼がおけると思うし。
ちょっとうるさいところが出ているのも気になるし、年齢が六歳というのもひっかかるが。

イメージ 14
そこにノンコノユメと裏にサウンドトゥルーが控えている五枠を対抗に。
そしてゴールドドリームの七枠とモーニンの八枠を絡めて。
〆て、2-5、2-7、2-8の枠連三点買いで勝負だ。
捨てたやつが来たらごめんなさい。

そしてレース開始。
本命のアウォーディー、期待のゴールドドリームと言ったところは中団に着ける競馬。
まあ、なかなか良さそうなレースの入りである。

イメージ 15モンドクラッセだろうか、ハナを切っているのは。
それにコパノリッキーが続く。
そのまま三角を回り、中団の馬も押し上げてくる。
そして四角を回って直線の叩き合い。
本命アウォーディーは内を回っていたところを上手く外に追い出して差してくる。
いい感じじゃないですか。

これで決まりかと思ったその瞬間、まさかの大逆転劇が起こった。
飛んできたのはなんと、五枠八番サウンドトゥルー。
イメージ 16うわあ、筆者ノーマークの馬。
でも枠で買っていたから馬券は取れたという不思議な展開。
それにしても凄いレースでした。
特に最後のどんでん返し。
あれは読めないよなあ。

結局この日は五戦して四勝。
いずれも六倍以内の低い配当だったが、なんとか勝ち越せた。
こういう勝ち方というのは初めて。
これまで勝った時というのはどこか一つで十倍とか二十倍という中くらいの配当があって勝ち越せるパターンだったので、びっくり。

イメージ 17しかし、負けはしたもののアウォーディーに乗った武さんはやっぱり上手い騎乗をするなと思った。
スタートを卒なくまとめ、中団に着け、内で揉まれながらも最後には外に追い出してきっちりと形を作る。
後は最後の所で馬が伸びてくれて最後までそのまま行くのを期待するだけだったが、もうそこら辺りというのは相手もあるし運の世界だろう。
しかし、そこに至るまできちっと形を作る手腕というのはさすがだと思った。

寒い時期になってきた。
みなさんもくれぐれも体調にはお気をつけて。
最高の一日でした。
ありがとう。


安全運行に務めてくれた鉄道関係者のみなさんに感謝。
同じく安全運行に務めてくれた送迎バスのみなさんに感謝。
美味しいお刺身をありがとう、庄やのみなさん。
最高の一日を演出してくれたウインズ高松のみなさんに感謝。
最高のレースを見せてくれた、競馬関係者、騎手、調教師、のみなさんに感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。

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