本日は紀行です。
都合により、今回と次回の二回に渡って掲載することとします。
「二泊三日の九州福岡博多と鹿児島の旅」。
まずは七時九分発の特急で丸亀駅から。
駅前の指定駐車場に車をとめていく。
車deトレインというやつだ。
相変わらず丸亀駅では特急だと、ホームの足元の乗車番号を丁寧に教えてくれる。
親切だなあ、ありがとう。
九州方面には直接の影響はないようだが、予報を見るとその下に新しい台風が発生しているではないか。
おいおい。
さてどうなりますことやら。
岡山からは新幹線のぞみに乗り換える。
九時四十分博多着。
岡山駅では乗り換え時間がわずか六分しかなかったが、なんとか発車までぎりぎり間に合った。
これを飲むと旅に来たなあ、という実感が湧く。
二時間弱揺られると博多に着く。
今宵の宿は博多駅の真ん前。
徒歩一分。
地上からでも地下からでも行ける。
荷物を預けてから、駅のバスターミナルへと向かう。
この日乗ったのはドーム直行便。
いつも乗る普通の路線バスだとあちこちにとまる上に球場のだいぶ手前で降ろされるのだが、直行便だとドームの真ん前まで連れて行ってくれるし、何よりどこにも止まらないので早い。
ありがたや、ありがたや。
開場まで少し時間があるので、ドーム横のホテル、ヒルトンシーホークで時間を潰すことに。
しかしドームの外の暑さは最高潮である。
8.12 日曜日、十一時開場、十三時プレーボール。
福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズ戦。
ホテルで時間を潰した後はグッズ売り場をのぞいたり。
そうこうする間に時間が経って、気が付けば十一時半。
あわてて中に入る。
ちょうど昼時なので弁当を買う。
みんなそれぞれ気に入ったやつを買って席に着く。
筆者は「鯛めし弁当、1000円」を。
さらには海苔の横に斜めに敷かれた明太子がちょうどいいアクセントになっている。
鯛のそぼろもおいしくて、非常に美味。
腹が減っていたので一気に食った。
ごちそうさま。
さて今年のホークスだが、ここまであまりいいところがない。
長い間、パリーグの覇者として君臨してきたホークスだが、今年は抑えのエース、サファテ選手の怪我での離脱などが響いて勝利の方程式が完全に崩れ去ったことが大きいとみる。
が、今年は違う。
今までの悪いところがすべて全体の悪い結果へと直結するようになってきている。
打つ方だと、ツーストライクに追い込まれてから辛抱できなくなってボール球を追いかける傾向が顕著になっているように見える。
長くトップに居続けたせいでガマンガマンの本来の人間の生理に反するようなバッティングに嫌気が差したのか、余りにも気持ちよくバットを振り過ぎて却って相手投手のいいようにあしらわれている印象である。
またベンチに目をやれば、その独特の明るさが取り柄のはずの工藤監督の采配もチームの状態が下降気味になると、途端に「勝負に甘い」と見えてくるようになるのだから、つくづく野球というのは難しい。
それまでのチームの長所がすべて短所へと変貌している今期。
悪い情報ばかり書いてしまったが、下を向いていても始まらない。
ホークス本来の容易にへこたれない明るい野球をこれからの残りシーズン貫いてほしいものである。
ガンバレ、ホークス。
さて十三時、プレーボールの時間がやってきた。
ホークス先発の松本投手は、筆者は初めて見る投手。
父の解説によると去年などもちょくちょく出てきていた投手らしいが、内容があまりよくなくてなかなか一軍に定着できなかった投手らしい。
が、今日は直球でも変化球でもカウントが取れている。
これはなかなか打ち崩せないのでは。
と思っていたら、一回表ツーアウトからアルシア選手にホームランを打たれた。
あちゃあ。
追い込んでから少しモタモタするようだ、今日の松本投手は。
なんとその裏、牧原選手のツーベースから柳田選手のツーランホームランが飛び出すのである。
一気に逆転。
おっしゃっああ。
しかし今日のホークスは攻めダルマだなあ。
その後も上林選手、中村選手のツーラン、デスパイネ選手、松田選手のホームランが続いて怒涛のホームラン攻勢。
なんと全得点ホームランの圧勝である。
ホームラン後の松田選手の大発声、「生熱男」、二回も聞けましたよ。
気付いてみれば、打てないはずの相手投手、高梨投手を三回KO。
その後も五回までで全員安打の猛攻。
すごい。
対する松本投手は六回にピンチを作って降板。
球数も120球を越えていて、この回は何かおかしかった。
が、投手というものはそういう限界に挑戦することで成長して行くという側面もある。
この辺り、選手の成長を取るか勝負を取るか、悩ましいところではある。
ベンチにとっては永遠の課題なんだろうな。
しかしリリーフ陣には課題が残った。
最後の最後で我慢できずに失点してしまったし。
ヒーローインタビューは松本投手と松田選手。
松田選手のインタビューと言えば、〆で必ず行われる、ワンツースリーマッチの大合唱。
生のワンツースリーマッチこの目でしっかり見てきたぞ。
ドーム内は暗くなって派手な電飾が場内を駆け回る。
そして一瞬の静寂の後、天井から花火が。
最高やな。
ドームから出ると雨が降っていた。
どうやら夕立だったみたい。
仕方ないので一時間ほど待ってからバスに乗る。
このバスに乗るのがまた一苦労で、大体三十分か四十分くらい待っただろうか。
まあしかし、これもヤフオクドーム名物ではある。
夕食は天神のバス停のそばにあった、「やよい軒」で。
和風ハンバーグ定食を。
値段も安くて、店内も小ざっぱりしていて雰囲気もいい。
そして何より味がいい。
定食の基本、白米の旨さもしっかり押さえてあるし。
ハンバーグも濃厚で食べごたえあがり、付け合せのポテトも大盛りで全体にボリュームがある。
これで790円。
ここは大当たりだったな。
無料で何度でも飲めるウェルカムドリンクに朝食はホテルからの無料サービスが。
部屋は全室禁煙だそう。
値段の割には十分な広さを持つ部屋は、ベッドも大きくて寝心地がよさそう。
各階にある自販機の飲み物類も市販の値段と同じで良心的なサービスの宿と感じる。
一晩ぐっすりと眠って。
翌朝、八月十三日、月曜日。
朝はホテルからサービスの無料の朝食を。
バイキング形式で数は少ないが定番のメニューが揃えられてある。
さらには、パン、おにぎり、いなりも。
こうやって書いてみると必要にして十分と言うのがお分かり頂けると思う。
味もとてもよかったしね。
二日目は鹿児島へ行く。
朝八時半発の九州新幹線みずほで。
博多駅から鹿児島中央駅まで。
列車の車内設計も、座席以外にも色んなスペースをゆったりととってあり、とにかく効率重視の設計とは一味違う九州新幹線である。
九時四十六分、鹿児島中央駅着。
駅からはタクシーに乗って仙巌園に。
そこで乗ったタクシーの運転手さんが面白い人で、なんと宝くじで1980万円や60万円を当てたことがあるという。
ぎょぎょ。
しかし何とも縁起がいい。
観光タクシーなんかもやっているそうだから、そのあたりはお手の物なんだろう。
おかげで道中、退屈せずにすんだ。
本日はここまでです。
次回もお楽しみに。
同じく安全運行に務めてくれた西鉄バスの皆さんに感謝。
最高のひとときを堪能させてくれたヤフオクドーム、並びにホークスの選手達、関係者の皆さんに感謝。
美味しいお弁当に感謝。
至高の夕食を提供してくれた、やよい軒さんに感謝。
至福の一夜と美味しい朝食を演出してくれたコンフォートホテル博多の皆さんに感謝。
面白い話と安全運転、鹿児島のタクシーの運転手さんに感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。