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Channel: 文芸 多度津 弘濱書院
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シルクドソレイユ キュリオス 大阪公演

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本日はサーカス鑑賞の報告です。

イメージ 12018.7.28 土曜日、「シルクドソレイユ キュリオス 大阪公演2018」。
ついにやってきた二年に一度のシルクドソレイユ。
例の如く、穴吹トラベルのバスツアーで出発だ。
20990円、今年の二月頃から申し込んでいた。
宇多津駅六時半発。
六時前に家を出る。

当日は台風十二号が接近中。
いつもと違うコースをたどる台風。
なんと東から入って西に抜けていくという前代未聞の行路。
異常気象の一つだろうか。
さてどうなりますことやら。

イメージ 2六時二十分、バスに乗車。
今日は満席だそうである。
宇多津から高松、志度と回って東へ東へと進む。
最後の停留所は津田の松原SA。
休憩はその津田の松原と淡路島SAで。

今回の公演は十二時開始なので、バス車中であらかじめ持ってきておいたおにぎりを食べていく。
十一時前、会場のある大阪中之島にバス到着。
バスから降りて会場まで少し歩く。
添乗員さんが付き添いで道案内してくれるので道に迷う心配はない。

イメージ 3会場に着く頃にはちょうどいい時間になっている。
開場十一時だそう。
会場は中に入る前からものすごい行列ができている。
中に入ってもだいぶ混雑。
やっぱ人気だわ、シルクドソレイユ。

開演までしばらく時間があるので売店で生を頂く。
暑い日にはこれに限る。
一番搾り。
一口飲むと、おー、何だか元気が出てきたぞ。

イメージ 4で、その後、お土産を買ったりしていたらもうそろそろ開演の時間。
気になる席は、正面から右手の後ろの方。
と言ってもここは円形の劇場でそんなに広くないから、実はどこに座っても特等席なのである。

十二時、予定通り開演。
しかし毎度のことだが、シルクの公演は本番開始十分前からすでに始まっている。
出演者の一部が舞台や客席に出てきて、前説的な芸を披露してくれるのだ。
お客さんを楽しませる術を知っている、さすがシルクドソレイユ。

イメージ 5

そして本番。
まずは舞台中央に懸けられていた大きな橋を取り外すところから始まる。
それから鉄道やなんやかやと近代文明の黎明期を彷彿とさせるような装置の登場と、それに合わせた踊りとでひとしきり会場を盛り上げる。
やがて巨大な列車が舞台中央にせり出してきたかと思うとそこから一人のジャグラーが登場する。
ボウリングのピンのような物をお手玉のように放り投げる芸。
演技前半、ミスが目立っていたが、そこはプロ、最後の見せ場の所はミスなくキチっと締めてみせる。

演技もさることながら、その演者の周りで踊っている踊りを観るのも楽しい。
シルクは演技の質もさることながら、それを見せる演出も上手い。

イメージ 6続いて、ブランコを使わない空中ブランコ的な技。
高所での体操的演技。
男女二人の演技で男性が受け手になって、女性が演技の中心を担う。
伸身の宙返りや屈伸での宙返りなど見所多数。
最後は伸身のダブル、そしてトリプルだったか。

とにかく演技の質が高い。
また、下に落ちた時用のクッションが舞台演出を兼ねたセットの一つとして用意されていたようだが空中での演技は命綱なしでやっているようだった。
すごいね。

次いで自転車を使った空中曲芸、これもレベル高かったな。
その後、クラウンによる小コント、「見えないサーカス」、シュールな笑いの、その後、柔軟系の技が。

イメージ 7通常、柔軟系の技は一人か二人でやることが多いように思うが、今回はなんと四人。
女の人特有の身体の柔らかさが全開の曲芸。
しかも四人全員が同じような柔らかさでしかも力もある。
色々なポーズを取ってその至芸を堪能させてくれたが、最後は下に二人、その上に二人が乗って全員足を離して手の力だけでピラミッド状に立つという離れ技を。
感動ですね。

続いて、椅子を積み上げていく芸。
これも良く見るやつだが、面白かったのは下から積み上げるだけではなく上からも下に向かって積み上げる(積み下げるか)演出がなされていたこと。
まず、下に食卓を囲んで蝋燭の燭台があるのが最初の光景だったのだがその蝋燭の燭台が上に飛んで行ってそれを捕まえるために椅子を積み上げるという設定。

そしてその食卓の設定が上からもそっくりそのまま下に向かって繰り広げられるのである。
これは面白い演出だったと思う。
そのような演出もさることながら、演者の演技の質も高く、最後は高く積まれた椅子の上でなんと片手で倒立して見せた。
ブラボー。

イメージ 8
前半最後は玉乗り。
と言っても、球の上に板を載せてやる方の玉乗り。
これはその進化版で、最初こそ大人しいのだが、演技が進むにつれてだんだんと過激になっていく。
最後は球の上に丸い筒(くるくるつるつるとよく滑るやつ)を横に縦にと何重にも積み上げて、その上に立って見せる。
これがすごいのだ。

言葉で書いただけではこの凄さは伝わらないと思う。
よく分からないと思っているそこのあなた。
理解するのに一番いい方法がありますよ。
とにかく見に来て下さい。
それが一番の特効薬。

ここまでが前半。
三十分の休憩後、後半へと。

イメージ 9後半一発目はトランポリン。
これがまた超絶技巧のオンパレードで。
まあでも、メインの人なんかのジャンプの高いこと、高いこと。
そして高いだけではなく、そこから伸身の宙返りやムーンサルトなんかを連発する。
そして集団で飛び跳ねる群舞の美しさ、迫力も言及しておかねばならないところだろう。
いやあ、すごいです。

その後はクラウンタイム。
会場から女の人を一人選んで舞台へと連れてゆき、その女の人と部屋で二人きりになるというコント。

イメージ 10とにかく子供にウケてたなあ。
子供って正直だからね。
筆者の隣の席にも子供さんが二人座ってたのだが、二人とも声を上げてケタケタ笑ってたもの。
しかし、クラウンの演技を見て笑う、子供の声ってホントいいもんですね。
難しいことをやらなくても、単純な中にしっかりとしたマイムの基礎があれば、言葉が通じなくともこんな風にしっかりと笑いが取れるのだ。
改めて芸の基本を教えてくれたそんな演技でした。

その後、ロープを使って空中を美しく舞う演技。
このテのやつは通常男女二人でやることが多いのだけれど、今回は男性二人という構成だった。
そのせいか、力強い演技が印象に残った。
これもハイレベルだったなあ。

イメージ 11
続いてヨーヨー。
これがまた凄かった。
ほとんど完璧な演技。
難易度の高そうな技を寸分の狂いもなく次から次へと決めてゆく。

そして特筆すべきはその演技に合わせて奏でられる伴奏。
ヴァイオリンのソロなのだが、これがまたうっとりするような超絶技巧とグルーブですっかり魅了されてしまった。
音楽の質の高さというのもシルクの特徴の一つだと思う。

イメージ 12最後は大勢の演者で組体操。
いわゆる体操競技における床の演技と言えるが、これもまたトリを飾るにふさわしい大技小技の連続で見る者を惹きつけて離さない。
最後は三人がそれぞれ立ったままの肩の上に乗って高さを誇り、そこに下からバックの伸身で四段重ねになるという大技。
いやあ、あまりに凄すぎて言葉が出ない。
本当に素晴らしいものに出会うと言葉はいらないんですね。

全力で駆け抜けた二時間半。
最高のひとときでした。
間違いなくこれまで見てきた中で最強最高のシルクでした。

イメージ 13さて興奮のシルクを見終わった後、梅田でフリータイムがあったのだが、一杯飲みに梅三小路のキリンシティへ寄った。
そこでつまみに日本版フィッシュアンドチップスと言うのを頼んだ。
するとなんとキスのから揚げが出てきたではないか。
季節はちょうど夏。
キスの美味しい頃。
気の利いた一品に舌鼓を打った。
ありがとう、おいしかったよ。

イメージ 14最後に、心配されていた台風だが、行きのバスを降りてから会場に向かう所で小雨が降っただけで後は全然問題なかった。
お天気にも恵まれたわけである。
お天気の神様に感謝。
今日も一日ありがとう。


安全運行に務めてくれたコトサンバスの皆さんに感謝。
楽しい旅を演出してくれた穴吹トラベルの皆さんに感謝。
最高の演技を見せてくれたシルクドソレイユの皆さん、スタッフの皆さん、会場係の皆さんに感謝。
中之島の皆さん、梅田の皆さんに感謝。
美味しいビールとつまみのキリンシティさんに感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。

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