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Channel: 文芸 多度津 弘濱書院
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プロ野球オープン戦 東北楽天イーグルス対福岡ソフトバンクホークス

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本日は野球観戦記です。

イメージ 12016.3.6 日曜日、倉敷マスカットスタジアム、「プロ野球オープン戦 東北楽天イーグルス対福岡ソフトバンクホークス」、特別内野指定席前売り、3500円、十時半開門、十二時半試合開始。

さて熱心な父親の影響で、一家挙げてホークスファンのわが家族。
去年は地元丸亀でホークスのオープン戦を見れたのだが、今年ホークスのオープン戦を見ようと思ったら倉敷まで見に行かねばならぬとのこと。
それでも一家の意見は是非観戦ということで一致し、倉敷に乗り込むことに。

イメージ 2という訳で、高速に乗って行ってきました、いざ倉敷へ。
チケットはコンビニ発券で早い内から購入済み。
がしかし、オープン戦当日のこの日は、あの去年の丸亀と同じ雨の予報が。
ガーン、野球観戦の大敵、雨。
午前中一杯は大丈夫らしいのだが。

よって、雨合羽や荷物を包むビニール袋などを用意して万全の準備をして試合に臨む。
しかしいざ雨となると手間もかかるし荷物も増える。
そして試合中は冷たい地獄の水浸し。
まるで修行のようである。

イメージ 3午前八時半、自宅を出発。
途中コンビニで軽めの昼食、おにぎりを仕込んで行く。
瀬戸大橋を渡って倉敷には一時間ほどで着く。
着くと、駐車場はすでにけっこう埋まっている。
開門は十時半だが、球場前には大勢の人が。
食べ物屋の屋台が球場外にずらりと揃っている。

事前から狙いをつけておいた「かきおこ」の店に昼の混雑を避けて早目に買いに走る。
イメージ 4まだ十時過ぎなんですけどね。
かきおこの店、たまちゃん、一つ1000円。
食べてみてびっくりしたのが、入っている牡蠣の量の多さ。
どう見ても十個以上は入っている。
最初は1000円と聞いてちょっと高いかなと思ったのだが、食べてみると納得の値段である。

生地は柔らかすぎず固すぎず、卵の風味が生きている。
塩とソースが付いていて、好みで選べるようだ。
筆者はソースで。
しかし、こういう所へ来るとみんなで食べる買い食いと言うのがまた楽しいんだよなあ。

イメージ 5試合開始までまだ間があるので、持ってきた雑誌などを読みながら時間を潰す。
雨はまだ降ってこない、ずっとこのままだったらな。
ゆったりと時間が流れるいい休日。

それから球場内に入る。
大きな球場だな。
しかも土のグラウンド。
席はバックネットの一階の高い位置。
全体が見渡せるいい席だ。

イメージ 6さて、楽天と言えば今年入ったばかりの注目選手、オコエ瑠偉君のことが思い浮かぶ。
まあ、ほかにも注目選手は多数いるんですけどね。
梨田新監督の采配にも注目だし。
ところでそのオコエ君、今日は試合に出るんだろうか。

才能ある選手だそうだから是非頑張ってもらいたいと心から思う。
昔、ある野球解説者の方が仰っていたのだが、こうしてお客さんが多く入っている試合で敵味方関係なく、おっあの選手いいなと敵方のファンからも注目されるような選手にならなければいけないという旨、言っておられたのを思い出す。
イメージ 7場合によっては敵のファンがこちらに宗旨替えするくらいの魅力を見せつけなければならないというのである。

そういえば、地元香川出身の名監督、三原脩氏も、プロは対戦相手だけではなく客席とも勝負するとの名言を残されていたな。
オコエ君が、そうなれるだけの才能を持つ選手なのかどうなのか、注目の一年である。

対するソフトバンクの注目選手と言えば、なんといっても去年トリプルスリーを達成した柳田君であろう。
イメージ 8去年の華々しい活躍のせいで今年はより一段と各球団からのマークも激しくなるものと予想されるから、対する柳田君にとっては試練の年となるに違いない。

加えて去年の自分の影という、鮮烈なイメージの呪縛に囚われる恐れのある一年になるかもしれない。
柳田君と言えば、あのフルスイングだが、それは常に力み過ぎということと紙一重にある危険と隣り合わせのものである。
一体自分のスイングのどこからが力み過ぎで、どこまでが正しいフルスイングなのか、その感覚はただ本人だけが感じて研究してゆくより他にない部分だろう。

イメージ 9まあ、あのフルスイングを封印して打撃スタイルを大幅に変更するという手もないではないが、よほどの技術力と意志がなければ難しいだろう。
なんといっても、世界の本塁打王、王さんがプロに入ってきたばかりの柳田選手を見て、あのスイングだけは絶対にいじるなとコーチ陣に言ったというくらいだから、多少苦しくても柳田君はフルスイング道を邁進した方がいいように思う。

イチロー選手のように細かく変わり続けると言うのは並々ならぬセンスと技量がいる。
下手にそれをやると自分自身の軸をなくすような羽目に陥ってしまう。
イメージ 10柳田君の場合はそういう細かい変化と言うのも一応は参考にしながらも、もっと普通に、自分の良かった時のビデオなどを研究して、常にベストなスイングを再生するように心がけるというような方向がいいのかもしれない。
まあ、あくまで素人の意見だが。

それにしても、プロの世界と言うのは、少年老い易く学成り難しの世界。
大体、野球が分かってきたなという頃に引退がやってくる。
その短い野球人生の間に一体どこまで行けるか。
ガンバレ、柳田君。

イメージ 11十二時半、試合開始。
先発はホークス、和田、楽天、塩見。
和田はアメリカ帰り、いいじゃないですか。
かつてのホークスの左の大エース。
今日はいいものを見れそうだ。

立ち上がりは投手戦の様相。
和田は見ていて正直そんなに球を速く感じることはないのだが、どうやら直球が手元でグッと伸びてきている模様。
イメージ 12またカウントを悪くしてもあっさり四球を出さないあたりもさすが。

対する塩見はスローカーブでカウントが稼げているので、そのせいでホークス打線はタイミングを合わせるのに苦労している感じ。
ストレートも多少上ずり気味だが、球は走っている。

楽天は四回から投手を塩見に代えて森投手に。
この森投手、なんといっても球が速い。
内川選手が、内角低めの球をファウルしたのだが、珍しくスイングに力みが見られた。
よほど球が速いということだろう。

イメージ 13さて、その後も試合は淡々と進み、ホークス応援の名物、黄色い風船が飛んだ七回表、試合は動く。
まず川島選手が四球で出塁。
続く本多選手が凡退の内にランナーが進んでワンアウト二塁。
送ったのと同じ格好だ。

柳田選手三振の後、内川選手に代わって出ていた上林選手が初球ヒッティング、二塁打。
球に逆らわない素直なバッティングで見事に結果を出した。
この上林選手も今年非常に期待されている選手。
続くカニザレス選手も初球ヒッティング、同じく二塁打。

イメージ 14ここまでで、2-0。
その後、攻撃に火の付いたホークスは八回にも加点。
相手ミスも相まって、面白いように攻撃が繋がる。
まさに「勝ち将棋鬼のごとし」という展開。

打たれた楽天の森投手は代わりっぱなは非常に良かったのだが、ストレートの質が回を追う毎に多少劣化してきたのか。
しかしそれを上回るかのようなホークスの攻撃のイケイケぶり。
それに飲み込まれるような感じで、既にいっぱいいっぱいの状態に。
改めて試合の「流れ」の怖さを感じたホークスの攻撃と森投手の降板劇だった。

イメージ 15その後、楽天は一点返してなおも満塁。
代わったホークスのピッチャー岡本を責め立てるが、反撃もここまで。
最後は併殺でゲームセット。
5-1で、ホークスの勝利。

終わってみれば試合中、雨は全く降らず。
お天気の神様に感謝感謝の一日だった。
たっぷりと野球の魅力を堪能した三時間でした。


おいしいお好み焼きを提供してくれた「たまちゃん」の皆さん及び、他の屋台の皆さんに感謝。
最高の試合を見せてくれた楽天、ホークスの皆さんに感謝。
円滑な運行に務めてくれた球場関係者並びに野球関係者の皆さんに感謝。
今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。

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