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Channel: 文芸 多度津 弘濱書院
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2018 瀬戸内倉敷ツーデーマーチ

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本日は春の恒例、ウォーキングイベントの参加報告です。

イメージ 12018.3.10 土曜日、「瀬戸内倉敷ツーデーマーチ」。
今年もついにやってきました、毎年恒例、三月第二週の土曜日曜に開催される怒涛の歩行の宴。
今回は土曜日の十キロコース、酒津公園コースに参加してきました。

毎年読んでくれている人には蛇足だろうが、初めて読む人や知らない人のために一応このイベントの概略を紹介しておきたいと思う。
開催は二日間で、それぞれ四十キロ、二十キロ、十キロ、五キロのコースがある。
このうち、四十、二十、十キロの各コースは土曜と日曜でそれぞれ違う二つのコースが用意されている。
そして五キロコースだけは土日両方とも同じコースを歩く。

イメージ 2参加費は一日のみの参加でも二日通しての参加でも同一料金。
どのコースを歩いても同一料金。
事前申し込みだと1800円で当日申込みだと2000円。
毎年、その日の天気を見て参加を決める筆者は当日申込みをしている。
ちなみにこの参加料、中高生だと一気に下がって500円、さらに小学生以下だと無料となっている。

まずは電車で倉敷まで。
朝、六時四十三分発の電車。
イメージ 3天気は晴れ。
が、朝の冷え込みが厳しい。

坂出からマリンライナーに乗り換える。
そこから瀬戸大橋を渡って岡山へ。
ここで再び乗り換えて倉敷まで。
八時七分、倉敷着。

駅からは徒歩で会場の倉敷市役所まで。
大体、三十五分くらいのみちのりだ。
イメージ 4そして駅から降り立っての倉敷駅南口。
今年もまた帰ってまいりました、この地へと。
倉敷の皆さん、今年もよろしくお願いします。
それにしても、ああ、なんだかわくわくするな。

八時四十五分頃、倉敷市役所到着。
受付を済ませ、渡されたゼッケンに名前を書いてリュックの後ろに取り付ける。
今年の参加特典の景品は日本手ぬぐいだった。
手拭い愛好者としては嬉しいかぎり。

イメージ 5市役所内は一部工事中で、会場に行くには少し回り道をしなければならなかった。
出発までまだ時間があったので、市役所内の喫茶で一服。
ケーキセット、550円を注文。
ここの喫茶も毎年来ているが、味が良くて値段が安い。
ケーキは何種類かの中から好きなものを選べる。
筆者はチョコレートケーキにした。
ケーキは柔らかくて美味。
珈琲も本格的な味で舌を楽しませてくれる。

イメージ 6さて、これも毎年書いていることだが、ここに来ると思いだすのがあの東日本大震災のこと。
筆者が初めてこの大会に参加したのが、東日本大震災の翌日のことだった。
当時、あの大惨事を目の当たりにして、大会が中止になるのではと思い、大会本部に電話をかけて開催の有無を確認したことを思い出す。

あれから七年。
正直、日々記憶が薄れ、体験が風化しつつあるのを感じるこの頃。
ホント、思い出すのはこのくらいの時期になってから年に一度だけという感じで、あとの大半はなんだかすっかり忘れて暮らしてしまっている。

イメージ 7この間、東日本大震災だけでなく、熊本でも地震が起こったし、火山の噴火や、台風などの水害もいくつかあった。
まさに災害列島である。

話は変わるが、時の流れと言うのは前に向いてしか進んで行かない。
決して後戻りしないのが時間というものの絶対的な性質である。
あの時ちょっと間違ったから、少し戻ってというのはどんな金持ちでも出来ない相談である。
そんな無常の一方通行の世界に生きる私達もまた、同じように前に向いてしか生きて行けない、それが宿命なのだろう。

イメージ 8過去は変えられない。
未来にも手が出せない。
唯一、何とかなるのは「今」だけ。
結局それが人間の生き様の基本なのだろう。
ならば、覚悟を決めて「今」を最大限に生かした極上の生き様を見せてやろうではないか。
地震から七年、改めてそう思う今の私である。

だいぶ、話がそれた。
話を元に戻そう。
九時四十分、準備運動開始。
イメージ 9九時五十分、出発式。
そして十時ちょうど、定刻通り十キロコースの出発。

会場の倉敷市役所を出るとまず北上、そしてそこから左折して、倉敷商業の前を通って西へと歩を進める。
そこから大きな幹線道路に出たら再び北上して、酒津公園を目指す。

通る道はいつもと同じ道なのだが、道路の右側の歩道を通るのか左側の歩道を通るのかというところで若干の違いがあるようだ。
気が付くといつもと違う側の歩道を歩いていることもしばしばで、ことコースに関しても細かいバージョンアップがなされているようである。

イメージ 10そして、交差点では頼もしいボランティアスタッフの交通整理が。
ほんと頭が下がります。
またその他にも、道案内のため、コースの要所にはボランティアの方々が配置されているので、初めての参加でも道迷いの心配はまずない。

でもそれにしても気持ちいいなあ。
晴れた空の下、見知らぬ大勢の人と目的を同じゅうして歩くことの尊さよ。
この快感、皆さんにも是非一度味わって頂きたいものである。

イメージ 11十一時五十分頃、酒津公園到着。
ここがコースの中間地点だ。
あらかじめ市役所で申し込んでおいた弁当を受け取る。
700円。
この弁当、道中持ち歩く必要がないのがいいところ。
市役所で申し込んでおけば、道中持ち歩くのは引換券だけなのである。
そして引き換え場所である酒津公園で弁当をもらって、その場で食べて、食べ終わると弁当箱も回収してくれるというスグレモノ。

イメージ 12七百円の弁当だが、中身は相変わらず千円くらいの内容がある。
メインのご飯は祭り寿司で岡山名物のままかりの酢漬けが付いている。
味は料亭風の薄味でいい感じ。
この弁当、毎年中身も微妙に変わっていて、それも楽しみの一つ。

そして食後は、大会参加者だけに振る舞われる無料の豚汁を。
ありがたいし、何よりあったまる。
コクのある味噌がいい味をだしていた。

イメージ 13そしてコース後半。
まずは酒津公園をぐるりと半周する。
桜並木がきれいで、水と緑に溢れた美しい公園だ。
今はまだ咲いてないが、これ桜が満開だったらすごい眺めなんだろうな。

そこから公園を出て、倉敷駅北口へと向かう。
倉敷駅前のアウトレットモールを横目に見ながら、駅を通り抜けて南へと向かい、商店街へと入る。

イメージ 14この商店街もこのコースの時には毎回通っているのだが、知らない店も増えてきている。
今回は特に食べ物屋系統の店で新しい店が多かった。
他にも昔ながらの帽子店や衣料店、倉敷ならではの陶器店など、見所多数。
気に入った店を見つけては、寄り道するのもまた楽しい。
人生と同じで、寄り道が楽しいのだ。

しかし、備前焼の店などを見ていると、いいなと思うものは大抵高い。
いやあ、やっぱり人生そう甘いもんじゃないな。
いいものは高いんです。

イメージ 15その後、美観地区をぐるりと回って、芸文館を抜けるとゴールの倉敷市役所まではあと十五分ほど。
十四時二十五分頃、倉敷市役所到着。
今年も無事ゴールできました。
ぱちぱち。

ゴール後、会場内で接待の甘酒を飲んで、土産物を物色して。
春の訪れを告げるこのイベント、今年もつつがなく終わろうとしている。
ありがとう倉敷、ありがとうみんな、そしていつまでも忘れない東日本大震災。


イメージ 16安全運行に務めてくれたJRの皆さんに感謝。
楽しい歩行イベントを計画してくれた倉敷ツーデーマーチの皆さんに感謝。
色々、運営の詳細に心を砕いてくれた、倉敷市役所の皆さんに感謝。
安全なイベントのため縁の下の力持ちを演じてくれたボランティアスタッフ並びに交通関係の皆さんに感謝。
美味しいお弁当を提供してくれた弁当屋さんに感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。


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