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Channel: 文芸 多度津 弘濱書院
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バスツアー 「S席で観る シルクドソレイユ トーテム」

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本日は、サーカス鑑賞記です。

イメージ 12016.9.18 日曜日、穴吹トラベルバスツアー、「S席で観る シルクドソレイユ トーテム」、大人一名 21800円、朝七時半宇多津発。
六時五十五分、実家を出発。
天気は雨。
なので折り畳みの傘を持って行く。
七時二十分、定刻より十分ほど早くバスは出発する。

車内は満席とのこと。
やっぱり人気なんだな、シルクドソレイユ。
バスは各地で乗客を拾いながら、ゆっくりと東へ向かって進んで行く。
イメージ 2移りゆく車窓の景色を見ながら一人感慨にふけるのもオツなもの。
志度からは高速に乗る。

途中寄った津田の松原SAで自販機のホットコーヒーを買う。
持ってきたお菓子とあわせて。
いかにも旅の途中らしい至福の時が流れる。

また次に立ち寄った淡路SAでは、お土産に玉ねぎを買った。
四角豆という初めて見る野菜もついでに買ってみた。
野菜を安く買いたいのならこの午前中の上り線がいい。
帰りに買おうと思うと店は閉まっていて、高い玉ねぎしか置いてないから。

イメージ 3阪神高速に入ると少し混み出す。
若宮-湊川辺りで渋滞2㌔ほど。
しかし混んだのはそこら辺りだけで後はスムースに。
十二時二十分、大坂梅田着。
雨のため、今回は特別にホテルグランヴィア大阪をバスの発着場にしたらしい。

そのホテルグランヴィア大阪の十九階で、今回のツアーにランチオプションとして付いていたランチバイキングを頂く。
2980円。
イメージ 4大阪駅に直結している立地の良さがウリのこのホテル。
建物もまだ新しい。
レストランの店内は木目や黒を基調としたシックな内装でまとめられている。

とりあえずワインを注文。
がんばった自分にご褒美。
しかし、よく考えてみるとここ最近不肖ワタクシ、何に頑張ったのかと問われると甚だ心許ない。
でも、ごほうびをもらうためにはがんばってないといけない訳だから、これまた困惑なのである。
というわけで、何に頑張ったのかという細かい質問はとりあえず横に置いといてもらうことにして、自分でもよく分からないけど、とりあえずここは頑張ったということにしておいてほしいという次第である。
あはは、何言ってんだか。

イメージ 5
料理は全部で四十種類ほどあるそう。
いつものごとく、まずは野菜から攻めていく。
新鮮なお野菜。

いつもなら大阪梅田での昼食は、梅三小路でキリンシティに入ってビールを頂くのが定番になっているが、今回は少し趣向を変えてみた。

料理はどれも美味。
特に、海鮮のアクアパッツァ、牛肉のデミグラス煮込み-ビーフシチューみたいな感じのやつ、あと前菜のコーナーにあった野菜のピクルス-さわやかな酸味が特徴、なんかが印象に残った。
満足、満足。

イメージ 6
その後、店を変えて、食後のお茶をしながら持ってきた雑誌を読む。
贅沢な時間が流れる。
そして少し時間が余ったので、ホテル隣のデパート大丸で今宵の夕食の弁当とお土産探し。
喜八洲総本舗という和菓子の店で特製のみたらし団子をお土産に買う。
これ、前にも一度食べたことがあるな。
ずっしりと重くて美味しくて食べごたえがあるお団子。
今回は添乗員さんがこの団子を薦めていたので買った。

梅田での自由時間もここまで。
再びバスに乗って中之島のシルクドソレイユ会場テントまで。
イメージ 7そして入場。
ゲートから入ってすぐの売店でお土産用に絵葉書を買う。
それから中に入ってびっくり。
なんとまん真ん中の超特等席ではないですか。
長年通っているけれど、こんないい席に座れるのは初めてのこと。
ありがたや、ありがたや。

しかしシルクドソレイユのこの公演をめぐっては最近気になっていることが一つだけある。
イメージ 8それはチケットの値段が高すぎるのではないかということ。
筆者が初めてシルクドソレイユを見た時から比べるとすでに2000円ほどチケットは値上がりしている。
ツアーでも以前は二万円以内で行けていたのである。
ところがここ最近は、ツアーの方も二万円越えが続いている。

筆者のように、シルクドソレイユの素晴らしさを知る者はそれでもついてくるのだろうが、これからシルクドソレイユを見ようという人、また一度見てみたいのだけど、見ようかどうしようかと迷っている人にとってはこれは少しハードルが上がりすぎているのではなかろうか。

シルクドソレイユの素晴らしさを多くの人に体感してもらうには、やはりチケットの値段は少しでも安いほうがいいと思う。
凝った衣装に、優れた演出、力の入った音楽と金のかかる舞台なのは一度見た人間ならその素晴らしさに驚き、そしてそれが適正なコスト感に基づいた値段だということが分かるはずだが、知らない人にとっては今のチケットの値段はやはり高いと感じるだろうなと思うのである。
イメージ 9関係者の皆さんには是非一度、ご再考願いたいところである。

そうこうする間に開演の時間が。
いつも通り、開演前には道化達の観客いじりと楽しい悪ふざけが繰り広げられる。
今回は、人類の進化がテーマということで、新しい試みとして、床面にCGが映し出され、それと演者が絡み合うという斬新な演出を見ることができる。

演奏はどうやら生演奏らしい。
いいね。
舞台との呼吸を考えるとやはり生演奏に勝るものはないと思う。
録音だと、音楽優先で舞台の方がそれに合わせなければならないからどうしても窮屈になる場面も出てくる。
生だとそこら辺りは阿吽の呼吸で融通が利くようになるところがいい。

イメージ 10最初は、上の写真の通り、ジャングルジムような器材の上で鉄棒と床の演技。
難しい技をいとも簡単に決めてくるのが凄い。
その後、吊り輪のような演技、複数のリングを使った踊りのような表現を楽しんだ後、一輪車の登場。

高さ2mほどもあろうかという、安定の悪い一輪車を巧みに操って、五人の女の人が足の上に乗せた金の皿を放り投げて、他の人の頭の上に乗せて行く。
最初はただ単純に一対一で乗せて行くだけなのだけれど(それでも十分に凄いが)、その内、動きが徐々に複雑になっていく。
最後は全員が回りながら、頭の上に皿を乗せてゆく。
前半最大の見ものだった。

イメージ 11その後、忘れちゃならない道化のコーナー。
今回はパントマイムを基調とした洗練された笑いが特徴的だった。
静かな中に個性と品格が感じられた。

次は座布団のような布を足で回す演技。
これも凄かったなあ。
最初は一枚、二枚から始まり、最後は両手両足を使っての複雑な演技。
見応えがありました。

最後は演出で見せる演技。
原始人と思しき一団と現代人との絡みで魅せる。

イメージ 12どの演技もそうだが、衣装が凝っていて舞台の演出とも相まって豪華な雰囲気を演出している。
照明も凄い。
ここら辺りの高度な演出力が他のサーカスと一番違うところだろう。
徹底して見せる(魅せる)ことに拘っている。

しかし、美味い飯食って、一杯ひっかけて、後は椅子にどっかと腰を掛けているだけで、眼の前で最高の舞台が楽しめる。
こんな有難いことがあろうか。
こういうのを極楽と言うのだろう。
改めて感謝。

イメージ 13三十分の休憩後、後半へ。
後半の最初は空中ブランコのような器材を使っての演舞。
男女二人が命綱なしで技術的に高度な技を披露する。
その後は新式のお手玉。
透明な逆三角錐の形をしたプラスチックの容器の中に入り、光るお手玉をその容器に沿わせて走らせる。
初めて見る新手の演技。
この世界も日々、進化しているのである。

そして凄かったのが左の写真のローラースケートを履いた演舞。
イメージ 14狭い円形の台の上に男女が二人、迫真のキリキリ舞いを見せる。
最後は手を放して首輪だけで繋がって、女の人が錐もみ状態になりながら、舞台の上を高速で回転する。
これは圧巻だった。

最後は、平均台のような細くてよくしなる板を使っての空中演舞、右の写真。
その板の上から放り出された演者が伸身やムーンサルトなどの大技を決めて行く。
そして再び細い板の上にぴたりと着地を決める。
まさに神技。

全般に後半は演技の質がどれも高度で驚かされた。
あと、印象に残ったのは、後半中程で出てきたモーターボートが疾走する場面での音楽の迫力。
最高のグルーブ感で圧巻の演奏だった。
皆さんにも是非一度生で聞いてもらいたい。
ブラボー。

イメージ 15

充実の二時間二十分。
最後に一言。
生で観ろ。
こんなオッサンの解説読むより数段いいぞ。
それではまた。


安全運行に務めてくれたコトサンバスの運転手さん、関係者の皆さん、ありがとう。
スムースな旅を取り仕切ってくれた穴吹トラベルの皆さん、添乗員さん、ありがとう。
御土産やコーヒーなど旅の演出に寄与してくれた高速SAの皆さんにありがとう。
最高の昼食を用意してくれたホテルグランヴィア大阪の皆さんにありがとう。
御土産と弁当、お茶など、大丸大阪やホテルの喫茶店に感謝。
最高の舞台を見せてくれたシルクドソレイユの皆さん、関係者の皆さんにありがとう。
今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。

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