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2019.3.24 日曜日、金毘羅さんのある山、大麻山に登る。
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さて、筆者の趣味の一つに山登りがある。
と言っても本格的な装備が必要な高山登山ではないし、冬の雪山でもない。
行くのはもっぱら地元の低い山、いわゆる里山である。
地元の山を中心にそれぞれ違う山を何か所かコースとして決めていて、主に春と秋の気候のいい時を中心に、冬は雪の危険のある寒の入りからの時期を除いて、一年三シーズン、晴れた日を狙って登りに行っている。
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普通の登山と違って里山の場合、夏がオフシーズンになる。
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そんな中でも、大体登山の一週間くらい前から雨が降ってないというのが理想のコンディションで、その場合道が乾いていて歩きやすい訳である。
が、そんな恵まれた環境の日というのは一シーズンに一回あるかないか。
大体、春や秋と言うのは割に雨が多い。
そんな場合に備えて登山コースの中には、舗装された登山道を持つ、前日や前々日くらいの雨なら大丈夫というコースも用意している。
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今回は前日の夕方に通り雨が降ったのだが、アメダスの降水量を確認してみると大体3ミリくらいの降水だったので、多分大丈夫だろうと行くことに決めた。
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その前の二日くらいは降ってないから条件としてはまあまあの感じ。
しかし山の天気は平地とは違っているから、行ってみて路面の状況が悪い場合、途中で引き返してくることもかるかもしれない。
実際、以前、前日の雨のせいで道がぬかるんで登りで足が滑って登れなかったのがこの大麻山なのである。
なお、この日当日の天気は晴れで、この点は問題ないのだが。
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大麻山はよく行く山で、祈り・信仰と本格的な山道を行く山歩きの愉しみと表参道に代表される土産物屋が軒を並べた街歩きの要素という三つの愉しみが揃っている理想のコースである。
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まずは電車で琴平まで。
九時五十分発、十五分ほどで着く。
そこからしばらく駅前の町中を歩いて裏参道から登って行く。
ふもとの町の「銘菓かまど」がある所を右に入ってゆくのだ。
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ふもとの門前町では金毘羅歌舞伎の、のぼりがずらっと立っている。
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四月に入れば桜と共にやってくる金毘羅の春の風物詩だ。
さて、裏参道をずっと登って行くと、金毘羅奥ノ院に続く石段の途中に出る。
そこから少し石段を歩くと休憩所がある。
そこで一服したら、その脇から出ている山道をさらに登って行く。
この休憩所までが大体一時間。
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この日はこの時期にしては寒かったので、山用下着(長袖シャツとパッチ)に山シャツ、その上に超薄手のフリースを着てアウターにダウンジャケットを着込んで来た。
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これは平地を歩いているとちょうどいい感じだった。
が、登りに入るとやはり汗をかく。
ので途中でダウンを脱いだ。
こういう時、折り畳みのきくダウンは便利だ。
以前はアウターには厚手のフリースを着ていたのだが、脱いだ時に嵩張るのが問題だった。
まだその頃は、コンパクトに収納できるダウンジャケットが出てくる前だったと思う。
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しかし、そのころから出始めていた折りたためるダウンを見てあれいいなと思った。
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それで何年か後、思い切って買うことにした。
着てみると実に暖かくて、しかも蒸れない。
ただ暖かいだけでなく、意外にも通気性がいいのである。
こういう所がいかにも山用である。
それに何よりたたむと小さくまとまってくれる。
しかし、そんな優秀なダウンにも弱点はあって、それは雨だそうだが、筆者は雨の日は山歩きしないのであまり関係がない。
それより収納の便利さの方がありがたい。
このように人によってベストな道具選びというのは違ってくるように思う。
筆者にとってのベストなギアがそのままあなたのベストバイにはならない訳である。
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ちなみに山用の冬の下着はあったかいのだが、しかし一方では汗でべとつかないという吸湿速乾性と熱がこもらない独自の構造になっていて、二つの相反する特性が一つにまとまっている。
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山用品は値が張ることが多いが、いいものを選ぶことが何より大事である。
ポイントは金をケチらないこと。
筆者のこれまでの体験だと、山用品の値段と性能は、ある程度の値段まではそれなりに見合っていることが多いように思う。
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登山靴などでも高いのと安いのではクッションの性能が全然違うし、長く使う場合に必要なソールの張り替えの出来る出来ないなども値段によって差がある。
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だから理想は色々と試し履きのできる専門店へ行って、自分の感覚に一番合う品物を値段を見ずに買うのが一番いい買い方のように思う。
まあ、それでも気になりますよね、値段は。
再び山に戻る。
山道に入ると鬱蒼とした木々の隙間からうぐいすの声が聞こえてくる。
かなりきれいに鳴けているうぐいすである。
この風情ある山の詩情、皆さんにも味わってもらいたいのだが、鳴き声を写真に収めるわけにもいかず。
しかし、こんな情景に出会える、これだけでも今日、山に来たかいがあるというもの。
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そこから三十五分ほどで山頂下の龍王社に到着。
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金毘羅本社、奥社のさらに上にある龍王社。
龍は水の守り神という。
この山歩きのポイントでもある信仰と祈りの場の一つがまさにここ。
実際、この龍王社も含めて奥社への参道にある様々な小さな神社を含めると、日本の神様のフルコースが味わえるのがこの登山道の魅力の一つといえる。
そこから二十分ほどで山頂。
頂上の三角点から少し歩いたところに山頂公園がある。
そこのベンチで昼食。
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セブンイレブンで買ったからあげ弁当。
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ところで、山に持って行く弁当の理想は汁気が少ないことと冷めても美味しいことの二つが挙げられるように思う。
と言うのも、汁気の多い弁当だと、歩いている途中リュックの中で揺られて最悪の場合、リュックの中を汚してしまうことになるから。
実際、思う以上に弁当の中の汁気というのは浸みだしてくるもの。
筆者はリュックを汚したことこそないが、弁当を開けてみると、入れてあるビニールの袋が汁で濡れていたという体験は何度もしている。
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そういう点から言うと、意外にいいのが駅弁。
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元々駅弁というのは汁気がほとんどない。
しかも冷めても美味しい味付けの工夫がされている。
昔ながらの弁当の知恵が生きているのが駅弁と言えるのだろう。
ただ少々、値が張るのが難点というところか。
が最近のコンビニ弁当は温めて食べることを前提にしている商品がほとんどで、電子レンジのない山頂で冷めたまま食べるともう一つの味だったりすることが多いから、やっぱり手に入るのなら山の弁当に駅弁というのはおすすめの選択である。
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そして下り。
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幾分か重め残りの路面の状況だったので下りには気を使う。
歩く技術は登りより下りの方が数段難しい。
体力的には登りの方がきついのだが。
特に今日の路面状況だと下手をすると足を持っていかれることもあるので要注意だ。
が、登山靴の優秀さに助けられて無事下りることができた。
そして金毘羅奥社、本社と回って、表参道の土産物屋をそぞろ歩く。
いわゆる町歩きの時間だ。
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最後は、金毘羅付属の喫茶「神椿」でお茶を。
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高瀬べに茶とアイスクリームを注文。
火照った身体にアイスの冷たさが沁み渡る。
そして持ってきた雑誌を読みながら、今日一日の余韻に浸る。
至福のひとときである。
春の日の先を急がない大人の山歩き。
皆さんも一度ぜひ。
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安全運行に務めてくれたJRの皆さんに感謝。
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金毘羅本社、奥社、龍王社、並びに数々の社に感謝。
金毘羅関係者の皆さんに感謝。
美味しいお弁当のセブンイレブンさんに感謝。
カフェ「神椿」の皆さんに感謝。
金毘羅表参道の皆さんに感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。